2024年9月報告②~山鹿小6年生向け講演会
2024.09.30
9月12日(木)
山鹿小学校6年生の生徒たちに向けて、『まあるいせかい』と題して講演をしました。
木庭撫子の名前を作詞名として初めて使った歌のタイトルでもあり、その歌を流したら、憶えてくれている生徒さんがいて、嬉しかった。
2016年10月の月うた(Eテレ/おかあさんといっしょ)。みんなはちょうど3才か4才くらい。人生の入り口で聴いた(かもしれない)この歌のように、映画のことも、まだ観ていない子も含めて、記憶の端っこに置いてくれるといいな。
近所に住んでるから、いつでも話をしに来てね。ピンポンしていいよ、と言ったら、さっそく学校帰りに3人の女の子がピンポンしてくれました。水筒がほぼ上半身を占めるくらいの小さな身体で、汗をびっしょりかきながら満面の笑みを浮かべた彼女たちは、あどけなく、可愛らしく、溌剌とした輝きに満ちていて、少し気後れするほどでした。
「明日からしばらく留守にするけどまた来てね、じゃあね」と見送ると、「じゃあね、バイバイ」と足早に去りかけたひとりが、気づいて言い直したのです。「『また明日』だね」
また明日。
映画『骨なし灯籠』で、カギとなるセリフ。
わたしはこの言葉が大好きだと話していました。
「うん、また明日」と手を振りながら、胸がいっぱいになりました。
わたしの望む、『まあるいせかい』です。
木庭撫子