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映画『骨なし灯籠』最新情報

2024年9月報告③名古屋公開PR~明和祭

2024.10.01

9月14日(土) 15(日)
母校、愛知県立明和高校の文化祭へ。

いよいよ名古屋で公開が始まる映画『骨なし灯籠』の、チラシを配らせてもらいました。

ひとりでのチラシ配りが心許なく、急遽、ヘルプを頼んだ同級生の横井祥一くん。

ポスターとチラシだけだとインパクトに欠けるとのことで、二日目にはなんと!私の似顔絵を描いてきてくれました(彼は建築士ですが、イラストも定評があるんです)ありがとう(涙)。

高校入学式(1983年16歳/浅野有生子)の家族写真。じつは弟もこの二年後に、同じ明和高校へ。
父はその後しばらくして病に倒れてしまうので、家族四人で旅行に出かけたり麻雀を楽しんだり、つつがない日々を過ごせていたこの頃を懐かしく想います。

わたしが想う亡き両親の姿は、いつもこの当時のふたり。
今のわたしより少し若い、あの頃の闊達な、生き生きとしたふたりに会いたい。
映画『骨なし灯籠』を誰よりも、観てもらいたかった。

『骨なし灯籠』は、愛する大切な人を亡くした、深い哀しみ(grief)に寄り添う映画です。

誰にもほめてもらえなくて構わないけれど、両親にはほめてもらいたかったな。

「ようがんばった!えらかった!」「うれしいわあ」「うれしいうれしい、オッケー、グー!」

父は本の虫で、本ばかり読んでいる人だったけれど、上機嫌のときは「サンキュー」とか「グー」とか、ジェスチャーを交えて喜ぶ人でした。
母は機転の利く人で、きっと一緒に、むしろもっと効率的に(笑)チラシを配ってくれたでしょう。

あの頃の場所に立っていたからか、我がことのように喜んで「うれしい」と口を揃える二人の声が聴こえたような気がして、思わず手が止まってしまったけれども。

両親の「うれしい」は、最大の誉め言葉です。
せつない嬉しさが、わたしの背中を押してくれた二日間でした。

 

木庭撫子

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