お知らせ

映画『骨なし灯籠』最新情報

  • ㊗️東京開幕!その①メディア紹介続々!

    2025.05.22

    映画『骨なし灯籠』東京公開の前日(5.15)。
    毎週木曜発売の『週刊文春』(5月22日号)、クローズアップ紙面に、プロデューサー木庭民夫、脚本・監督の木庭撫子、夫婦で映画づくり初挑戦!これまでの歩みが掲載されました。

    さらに!

    公開初日(5.16)金曜日。朝日新聞夕刊に『映画評』を載せて頂きました。
    じつは新聞各紙の「映画評」(週に一度の掲載)に載るのは至難の業なんです。
    大手の邦画はもちろん、洋画も含めて、毎週何十本もの映画が公開されるなか、そのうちの1~3本に選ばれるのはほんとうに難しく、映画関係者は口を揃えて「骨なし灯籠」のような小さな映画はまず無理、と。そんななかでの掲載です!

    この日の同じ夕刊テレビ欄には、大きな広告を打たせていただいていたので、まさかの展開に感無量でした・・・。
    朝日新聞文化部・石飛徳樹記者、ありがとうございました!!

    また、読売新聞文化部の恩田泰子記者にも、「ぴあ」サイトの『骨なし灯籠』紹介ページ、
    『水先案内』のコーナーで、とても素敵な記事を書いていただいております。
    短い文章ながら端的に、この映画の良さをお伝えいただけていて、ほんとうに嬉しいです。

    https://lp.p.pia.jp/event/movie/337505/index.html

    そしてさらに!
    映画ジャーナリスト、徐昊辰(じょ・こうしん)さん(去年なんと鶏料理を食べにわざわざ山鹿へ行かれて「骨なし灯籠」の噂を耳にしたらしい)のYouTube動画『活弁シネマ倶楽部』で、インタビュー取材していただきました!ありがとうございます。
    聞き手・折田さんのさすが!な質問に、気づけばあれこれたくさん裏話を話しております。
    1時間たっぷりありますので、お時間あるときにぜひ。

    https://www.youtube.com/watch?v=fkuvg1I-i8Q

    その他、映画サイトでも紹介されています。ぜひチェックしてくださいませ。

    ★映画.com 「熊本で21週公開のロングラン!『骨なし灯籠』が東京へ上陸【ポスター&予告】」https://eiga.com/news/20250331/7/

    ★映画ナタリー 「熊本・山鹿市が舞台、亡き妻の骨壺を抱えた男の深い喪失描く『骨なし灯籠』東京で公開」https://natalie.mu/eiga/news/617949

  • ★恵比寿ガーデンシネマ上映時間(5.16-22)&舞台挨拶情報

    2025.05.15

    映画鑑賞チケット(座席指定)は、下記、恵比寿ガーデンシネマ公式HPへ。https://www.unitedcinemas.jp/ygc/film.php?movie=12533&from=daily

    鑑賞日当日2日前、午前0時より購入可能です。
    ※但し、会員はその3時間前(前日21時)より購入できます。入会費600円。

    16(金)上映のチケット→14(水)午前0時~販売 ※販売中
    17(土)上映のチケット→15(木)午前0時~販売 ※販売中 各回舞台挨拶あり
    18(日)上映のチケット→16(金)午前0時~販売 ※初回10時半~のみ、舞台挨拶あり

    17(土)2回目、18時~の上映は、「上映前」舞台挨拶です。サイン会はありませんのでご了承くださいませ。

  • 熊本日日新聞(5/11)、金融誌「ニッキン」(4/4)

    2025.05.12

    5/11(日)母の日。地元の熊本日日新聞に記事が載りました。

    東京公開🗼を前に「死別からの再生 心つかむ」と題して、
    3月に都内で行ったグリーフケア試写会にも触れてくださっています。
    上智大教授の佐藤先生のコメント(春が嫌いでしょうのくだり※このHPのお知らせ欄Cast紹介「たむらもとこ」で紹介しています)は、ほんとうに示唆に富む言葉でありがたく嬉しいものでした。

    こうして地元でも話題にしてくださり、感謝いたします。

    時は遡り4月4日。

    肥後銀行の笠原頭取が金融紙のコラムに書いてくださった『早ねあいさつ朝ごはん』を。

    今日(5/11)熊日に載った『骨なし灯籠』の記事と同じ紙面に、笠原頭取をご紹介くださった、平田機工の平田社長が手がける、復興支援のクラシックカーラリーが載っていました。去年はこのゴーゴーラリー、サクラマチまで観に行ったな、☔️だったなあと懐かしく思います。

    平田社長と笠原頭取。
    熊本経済を率いるリーダーのこのお二人に、
    試写会で映画を観てもらえたことで、熊本公開での宣伝活動で固く閉ざされていたドアが、パッと開きました。
    以来、何度も、次々と立ちはだかる壁のドアの、その開け方を教えて頂いたり、開けた道の先を案内して下さったり。ほんとうにお世話になっています。

    東京🗼公開も、ひとつひとつドアを開けていきます。

    深謝を込めて。

    木庭撫子

  • Cast #3高山陽平,#4たむらもとこ

    2025.05.12

    5月11日(日)

    映画『骨なし灯籠』のキャスティングで、
    役柄と本人がもっとも重なっているのは、
    灯籠師見習い役の直樹。高山陽平だ。

    山鹿出身の俳優がいると東京で紹介されたときの、第一印象を生かしたキャラクターで灯籠師見習い『直樹』を書いた。要するに「当て書き」である。

    人懐っこい笑顔で、すっと相手の内に入っていく直樹は、飾らず素朴で、とにかくよく食べる。宴会のシーンの直樹は、おそらく素のまま消えもの(芝居用の食事。小道具だが役者が芝居しながら食べると無くなるから)を躊躇なくガンガン食べていた高山陽平そのものだ(写真はオフショットではなく本編のシーン🤭)。

    高山陽平🟰直樹、は、当て書きしたのだからある意味当然で、そんな直樹にしたかったから食べっぷりの良いのは本望なのだけれど、じつはまったく思ってもいなかった「偶然の背景」が、彼と直樹にはあった。

    物語の中盤。灯籠祭りの日に、直樹が主人公に亡き父のカメラで写真を撮ってほしいと頼むシーンがある。

    「僕の父親も亡くなっていて、カメラが趣味だったんです」

    撮影直前、高山君に打ち明けられたときの衝撃を、わたしはうまく言い表せない。たとえば、ついたはずの嘘が本当になってしまったような。
    まさかそんな偶然が?何か見えない力が働いてわたしにそう書かせたのだろうか?

    お父さんを亡くしたのは、高校3年の時だったという。彼自身はこの偶然を「縁」や「運命」のように感じてくれたようだった。「カメラもまだあるんですよ、ウチに」と少し興奮気味に。

    映画に登場する直樹の亡き父のカメラは、高山君のお父さんの形見である。
    こんな偶然があったのだから、高山君には、お父さんのカメラで演じて欲しかった。

    早くに夫を亡くし、女手一つで働きながら子供たちを育てた高山君のお母さんは、熊本先行上映のときに何度も映画館に足を運んでくれた。延長されるたびに「次の休みにもまた観られるかしら」と、嬉しそうに。デートを楽しむように。

    東京公開まで、あと5日。
    今日は、母の日でもある。

    木庭撫子

    5月12日(月)

    昨日の熊日新聞にも載っていたセリフ、
    「春が苦手でしょう」

    妻を亡くし山鹿に住み着いた男・市井に、灯籠師の友恵が語りかけた言葉である。
    演じたのは、富良野塾の同期たむらもとこ。

    彼女の芝居に生かされ、観客の心に届いたからこそ、記憶に残るセリフとなったのだろう。

    実際、わたしはあのシーンを撮影していたとき、セリフが終わっても、しばらくカットをかけられなかった。撮りながらその芝居に胸を打たれ、余韻を静かに見守りたかった。
    するとちょうど、茶屋の前の通りを車が過ぎ、夕暮れの光が店の壁に反射して、綺麗に2人を包んだ。友恵の市井に寄り添う気持ちが静かに浮かび上がる、とても美しいシーンとなった。

    もとことは、富良野塾に入ってすぐ同じ部屋になった。彼女が19歳、わたしは20歳。喧嘩もたくさんしたし、恋愛や仕事の悩みもたくさん語り合った仲だ。

    互いをよく知る相手で、甘えもあり、撮影中も何度か口論になったけれど、喧嘩ができる友人なんて、わたしには彼女ひとりしかいない。

    撮影2ヶ月前。
    灯籠師の役作りのために、もとこは山鹿に来てくれた。自費で、である。
    坂本ゆかり灯籠師に灯籠づくりのレクチャーを受け、基本的な所作などを教えてもらっていた。小さな映画でも、役者としての仕事には決して手は抜かない。彼女の矜持と友情を感じた。

    映画『骨なし灯籠』は、わたしと夫の二人三脚で作った作品だと紹介されることが多い。しかし役者やスタッフ、撮影のみならずその後も編集や音楽や、完成後もチラシやポスターを作ったり、そしてそのチラシを配ってくれたり。
    たくさんの人たちの支えがあって、ここまで来た。ほんとうに感謝しかない。

    そのなかで、誰より早く、一番最初に山鹿に来て、共に映画『骨なし灯籠』の、小さな舟に乗ってくれたもとこへ。

    最高の『友恵』を、ありがとう。

    東京公開まで、あと4日。

    木庭撫子

カテゴリー

新着ピックアップ

月別アーカイヴ